本年は、江戸時代後期の禅僧である良寛(りょうかん)の没後190年です。
そこで、本日から6月30日(水)まで、良寛和尚筆の結界を展示します。
良寛は、名筆家、歌人で、高潔な人格が愛され、子供達も慕い、生けるモノ全てを慈しんで詩作と書に興じ、良寛の遺墨は多くの人々に共感され、魅了し続けています。
結界(けっかい)とはもともとは仏教用語で、修行のためにある区域を限ることをいいます。道具としての結界は、寺院で僧侶の座席を分かつために、また茶席でも使用します。
写真の作品は、表側に胡粉(ごふん)で【無(む)】と書き、裏側に柿と思われる絵を描いて、竹の枕足(まくらあし)で立てています。
本品は当館内蔵の中で間近に見ることができ、当館の名物館長がユニーク会話を交えながら説明しております。
春の観光に漆蔵資料館へお越しください。