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西馬音内盆踊りがはじまります

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本日16日から18日までの3日間、湯沢店・養心館から車で10分くらいの羽後町にて、国指定重要無形民俗文化財である、西馬音内盆踊りがはじまります。
『西馬音内』と書いて『にしもない』と読みます。
地名の由来はアイヌ語で諸説あるようです。

西馬音内盆踊りの起源については資料が残されていないのだそうですが、ここに暮らす人々が豊年祈願や盆供養のために始められた伝統行事だそうです。

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「西馬音内盆踊り」は東西300mの一本の道路に点々とかがり火を焚き、その周りを独特の衣装を着た踊り手が列をなして踊ります。
真似のできない踊り、お囃子、すべてが独特で幻想的な雰囲気をかもしだします。

西馬音内盆踊り特有の美しい踊り衣裳は「端縫い衣裳」と呼ばれ、小布や半端な布でも捨てず、図柄と配色に苦心して布をハギ合わせるそうです。祖母から母へ、そしてその子どもへと受け継がれてきた衣装を着ている方もいらっしゃるそうです。
この盆踊りで特徴的なのは、踊りの輪の中に、歌舞伎の黒子のような、黒い頭巾をかぶっている踊り手が混ざっている事です。男女問わずこの頭巾をかぶっている踊り子を見かけます。この黒い「ひこさ頭巾」は、亡者を連想させ、西馬音内盆踊りをより幻想的な雰囲気にします。

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西馬音内盆踊りのお囃子は会場の通りのほぼ中央にある「西馬音内盆踊り会館」にかけられた特設櫓で大小の太鼓、鼓、鉦、笛、三味線の他、「地口」「甚句」の唄い手が加わります。
歌詞には、世間・世事を風刺したもの、野趣溢れるものなど多彩で、踊りを盛り上げます。

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3日間とも19時から(踊りは19:30~)23時まで(ただし最終日は23:30まで)行われています。

会場周辺は規制されておりますので、上の案内図をご参考になさってください。
総本店や漆蔵資料館からも30分~40分ほどの場所です。