冬の横手には梵天(ぼんでん)という、もう一つのお祭りがあります。
その歴史は約250年前から続き、商売繁盛や五穀豊穣などを願い神社に奉納されます。
豪華絢爛な頭飾りが特徴です。
その梵天は高さ約5メートル、重さは50キロもあり、2月16日に梵天の頭飾りの
出来栄えを競うコンクール、翌17日には神社へ梵天を奉納する行事が行なわれます。
今年の頭飾りは干支の牛やNHKの大河ドラマをテーマにしたものが目立ちました。
町内会や企業、子供達も参加し、集まった本数は35本以上。
そして17日午前10時、横手地域局前(横手市役所付近)を出発します。
約3キロ離れた旭岡山神社に向けて男衆たちが「ジョヤサ、ジョヤサ」という掛け声を上げながら
練り歩いて行きます。
神社を通過すると、約800メートルの険しい参道を登って拝殿前に集まり・・
豪華絢爛な頭飾りを外した梵天を男衆が担ぎ、次々と拝殿に突入。
先に奉納を終えた団体が、後に続く奉納を阻止しようと、
拝殿入口付近で激しい押し合いが始まります。
冬の寒さが吹き飛ぶ程のすごい熱気でした。
また、8月のお盆には同じく横手市の町内会の皆さんが繰り広げる屋形船のぶつかりあいのお祭りがあります。
梵天のような熱気と迫力があるので、こちらもまた楽しみです。