今年の冬は雪が多く、4月に入っても気温が上がる日が少なかった為、雪解けが遅くなっていましたが、ようやく地物の山菜が出始めてきました。
山菜のなかで、真っ先に手にするのはなんといっても、
【フキノトウ】
比較的まだ寒い時期でも、一時的な暖気で気温が上がると、山の湧き水で積雪が溶けた山の斜面などに顔を出します。
フキノトウ独特の香りとほろ苦さのなかに、長い冬をじっと耐え抜いた、春の息吹がぎっしり詰まっています。
【クサソテツ】
「コゴミ」という、別名の方が呼び習わされていて、わかりやすいでしょうか。
食べごろ期間がたいへん短い山菜なので、ぼやぼやしてたら、クサソテツもすぐボヤボヤとほうけてしまいます。
塩と一緒に湯がくと、とても鮮やかな緑色に変わります。
みかけによらず、くせがないので、あく抜きは必要ありません。
山の奥地のものは大変太くて、柔らかく食べ応えがあります。
【タラノメ】
山菜の王様と呼ばれています。
タラノメは、とげがたくさんついた、タラの木の最先端についているので、ゴム手袋が必要です。
とげを刺してしまうと、その瞬間の痛みに留まらずしばらくズキズキやむので、山菜取りどころではなくなりますから慎重に。
天ぷらにして、天つゆと大根おろしでいただくと病みつきになります。塩であっさりいただいても、上品な味です。
各直営店では、春の山菜を天ぷらや小鉢に使用してご提供しております。
是非、秋田の春を味わいにお出で下さい。